クソムーブについて

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クソムーブとは?

  『陰キャ心理学とは?』でも触れましたが、

クソムーブとは、陰キャ心理学で取り上げる、陰キャの中核とも言える問題行動のことを指します。

クソムーブの大きな枠組み

コミュニケーションにおいて感じる違和感の中で、
「知らない(興味ない)」「聞いてない」「解らない」
この3つを中心に扱います。

「知らない(興味ない)」
関連のない情報を提供される

「聞いてない」
訊ねていない情報を提供される

「解らない」
こちらの理解力を考慮していない

これらにより不快感を催し、対人関係における問題行動と捉えられるものを「クソムーブ」と呼び扱うことにします。

クソムーブの背景

クソムーブが起きる背景にはいくつか仮説が立てられます。

・自分しか見えていない
  突然始まる自分語り
  グループでの活動で動き出せない
  人の振り見て我が振り直さない
  「何ができるか」でしか関われない

・こだわりが強い
  ボトムアップ処理で考える(「何か」で秀でようとする)
  物であれ、人であれ、ともに依存的
  新しいもの、流行に対して興味関心がない
  必要な時にルールを破るという選択肢がとれない

・耐えられない(忍耐のなさ・容量の小ささ・責任)
  荷下ろし発動
  拒絶に対する拒絶
  強迫との合併による超自我シーソー
  ルールや規範、道徳性に対する強迫性(背景が読めない?)

・演じられない(演技性のなさ)
  相手のための嘘がつけない
  役割を持とうとしない(責任の回避)
  相手の感情を読み取った行動がない

・信じられない(信頼のなさ)
  試し行動をしてしまう
  愛情や優しさ、気遣いを受け止められない
  約束事ひとつひとつが重い

・自分から動けない
  責任を回避するかのような立ち振る舞いをする
  自分から話しかけられない
  先に与えることをしない

・観られる自分がない
  客観性の希薄である
  セルフハンディキャッピング(見苦しい言い訳、自分ルールがある)
  マウンティングを取ろうとする


陰キャ心理学では、「クソムーブ」が起きる背景やメカニズムを考察し、クソムーブを行う本人の目線から、予防と対策の方法を詳しく考えていきます。

陰キャ心理学とは?

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陰キャとは?

陰キャ心理学の説明をする前に『陰キャ』の定義を確認しておきましょう。 

インキャラ(陰キャラ)とは、陰気なキャラクター(性格)の人のこと。インキャ(陰キャ)と略すこともある。スクールカーストでは下位に属し、いじめの対象になることもある。対の意味を指す言葉として、陽キャラという言葉がある。
「陰気なキャラ」を略して「陰キャラ」と称する。


陰キャラ

陰気な性格の人を意味するネットスラング。特に、学校における生徒間の地位の序列(スクールカースト)に関する文脈で用いられることの多い語で、陰キャラはカーストの下位と位置づけられることが多い。

陰キャ

陰気な性格の人を意味する俗語。「陰気なキャラ」あるいは「陰気キャラ」の略語とされる。スクールカーストの文脈においては、実際の性格が陰気かどうかをさほど重要な条件とせず、スクールカーストの下位に位置する、いわゆるクラスの「イケてない」人やグループの総称として用いられることも多い。 


中高生の間で生まれ使われるようになったとされる若者言葉である。漢字で書くと「陰キャラ」、また「陰キャ」「インキャ」とも表される。また最近では主になんJ(なんでも実況J)を発祥としてネット上でも煽り目的などで使用されその場合はもっぱら「陰キャ」が用いられる。

内向的で端的に言うと"イケてない"と見られる人間を指す言葉。
80年代に流行した言葉に「ネクラ」また対義語の「ネアカ」が存在するが意味また用法共にこれが類似する。
非リア充やオタク、ぼっちなどと言った言葉とも類語と考えられるが同義語ではない。

彼女や友達がいるか否か・オタク趣味であるか否かに関係なく、周囲に対しての振る舞いやコミュニティ内での立ち位置などと言った外面的なもので判断される。

またネット上では思考、思想、言動、性格など内面でも判断される。

対義語に「陽キャラ」が存在するがこちらは元々「陰キャラ」とは違い頻繁に使われる言葉ではなく発祥、また広まったのはネットから。


・陰気な雰囲気、性格の人
・いわゆる陰気なキャラ(人)を指す俗語
・根暗(ねくら)な人
・コミュニケーション能力が無い人
・性格や雰囲気が暗いと関係なくて、学生の間でスクールカースト(学校内の序列)で、下位に属するイケテない人や集団を指す


nerd」は、Dr.Seussによる「If I Ran the Zoo」(1950)という絵本が初出である。

それ以来、文化の中で多くの異なる意味をもつようになった。
Merriam-Webster’s Collegiate Dictionary(第11版)によれば、「nerd」はunstylish(格好よくない)、unattractive(魅力的でない)、socially inept(社交性のない)といった人物を指す。この言葉の第二の定義は、知的な研究や学問的研究に惜しみなく捧げられている人である(例えば、学校で本当に良い成績を収めているコンピュータオタクなど)。

nerd」という言葉は、歴史的にみて「ネット上での活動(ゲームやチャット)を通して、個人的な満足と同一性を求める、少年から青年のサブカルチャーを記述するための蔑称」として使用されている。
往年の学校では、「nerd」は内胚葉または外胚葉型の物理的構造(デブとガリガリ)、上記の異常な知能指数、および、一般的に不十分な社会的スキルによって特徴づけられた。

慣れ親しんだステレオタイプによれば、学校にいるnerdはいつかビジネス界のCEOになるだろう。(翻訳:編者)

 

陰キャとは「内向的かつ社交力がない人」でしょうか。

 

陰キャ心理学の目的

最後の Nerd Psychology という本は海外の定義なので置いておくことにします。
アメリカではコンピュータオタクやゲームといった機械と関連したイメージが強いようですね。日本では「カースト下位」というイメージが強いです。

実力主義では特徴として捉えられ、資本主義では優劣で認識される…陰キャという言葉から世界の情勢が伺えます。

我々は日本人なので、日本における陰キャの定義で考察していきます。

我々は陰キャと関わった時、優か劣かという単純な理由で「陰キャだな」と感じることはありませんでした。
スクールカーストを気にするのは高校生までです。「Jockがモテるのはハイスクールまで」という名言もあります。

 

そこで我々が見出した陰キャの共通点は、「クソムーブ」でした。

クソムーブとは、「マウンティング」「イキリ」とも言えるでしょう。

例えばこちら。

  • キリトかなーやっぱりww 自分は思わないんだけど周りにキリトに似てるってよく言われるwww こないだDQNに絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りに人が血だらけで倒れてたしなwww ちなみに彼女もアスナに似てる(聞いてないw)  #あなたっぽいアニメキャラ

クソムーブとは、「誰に聞かれてもいないのに突然始まる自分語り」です。これが中核を成しています。

陰キャが嫌われる理由は、「地味」「暗い」「ノリ悪い」といった単純な理由ではないと感じました。それは内向的な気質であったり、対人スキルの低い人です。気質は遺伝で決まるものです。スキルは伸ばせるものです。気質と能力だけが陰キャの成分でしょうか?

陰キャとは、陰キャと感じるに値する「行動」をするから陰キャなのではないでしょうか?


みなさんは、性格って何のことだと思いますか?

心理学では、性格とは「行動の寄せ集め」と定義されています(構成概念といいます)。
よく「私バカだから」とか「人見知りだから」と言う人がいますが、自分の行動を変えれば、それはつまり、バカな言動をやめれば、初対面の人に自ら話しかけ続ければ、その人はバカでも人見知りでもなくなりますよね。
「性格」を、遺伝で決まる「気質」だと勘違いしている人が多い。しかもそれらを、自分が変わることから目を背ける予防線として使用している。

性格が構成概念なら、陰キャだって、陰キャな行動「クソムーブ」さえやめれば、陰キャ脱却ができるはずです。

たとえ陰キャでも、行動力や努力の果てに能力を突き抜かし、海外から高い評価を受けるなどの運や縁を手に入れた人は、既に陰キャとは言われていません。最近成功した、あの人たちも元は陰キャだったのです。

 

これからの能力時代、陰キャは日の目を見ます。その未来で差別化を図れるのは、運や縁を呼ぶコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力とは、みんなに好かれるノウハウです。

コミュ力を磨くためにも、今ここで自分に気づき、
クソムーブとは一体どこから来ているのか

どうしたらやめられるのか

なぜ彼らは陰キャなのか

一緒に考えていきませんか。

それを知ることができれば

人間のことを知ることができるし、

幸せになれるテクニックを身につけられたり、
将来的に年収が上がったり、
心からの友人ができたり、
一緒にいたいと思える大切な人ができたり、
そういう可能性が高くなると思うんです。

世の陰キャに伝われ―――
クソムーブに気づきさえすれば、陰キャは陰キャでなくなるのだと。


このブログは、そんなクソムーブについて考察し、

陰キャのみならず、様々な境遇にいる全ての人々に、今より少しでも前向きに、幸せに向かっていける何かを、気づきに繋がるきっかけを提供したい。

そんな思いで始めました。